土地の契約
土地の申し込みをしてから、数日後に契約となった。
派手な高級時計をしたヤクザみたいな営業マンが、
重要事項説明のため横浜の自宅にやってきた。
重要事項説明書と契約書には、訂正箇所がたくさんあり、
自身の下した決断が正しかったか、不安になった。
悩んでも仕方ないので、土地購入を決断した理由を整理した。
といっても、理由はひとつ。
「土地は50坪で500万以内であること」
土地・建物合わせて2000万をなんとなくの予算としていたので、
土地は500万くらいじゃないと家建たない。
で、そもそも2000万っていうのは、
横浜の公営住宅(住んでないけど)が月5万(駐車場付き)くらいだったので、
5万✕12ヶ月✕30年=1800万。
この数字を基礎にした予算。
そして、場所はどこでも良かったが、雪国は無理。
毎日雪下ろしなんてできそうもない。
そんな時に見つけた都心まで1時間ちょっとの田舎っぽい町。
スーパーもコンビニもある。ネットも繋がる。
仕事もやめなくていいし、都心までのアクセス時間もたいして変わらない。
横浜の自宅から都心まで、バスの乗車時間も合わせると1時間は超える。
都会は、都心までの空間距離は近いけど、時間距離は遠い。
利根町は、都心までの空間距離は遠いけど、時間距離は近い。
どっこいどっこいだ。
結局、ダメな理由が見当たらなかったので、良しとした。